柳楽優弥さんを一躍有名にした映画といえば2005年に公開された「星になった少年」ではないでしょうか。当時まだ日本では認知度の低い象使いを目指した少年の物語になり、実話を基にして映画化したことでも知られています。家族や動物愛について学べる感動作です。

主役や他のキャストについて


映画の主演を努めた柳楽優弥さんが演じたのは象の心が読める特技を持つ「小川哲夢」さんです。誰も知らないで芸能界デビューし、子役時代に出演した作品の一つです。主人公の母親役を「常盤貴子」さん、父親役を「高橋克実」さんが演じました。他にも脇を固める俳優・女優陣が倍賞美津子さんや、蒼井優さんなどの有名な人ばかりです。ちなみに映画の中で登場した象のランディ役、チンパンジーなどは千葉県市原ぞうの国で暮らしています。

あらすじや見どころ


物語の舞台になった「小川動物プロダクション」は千葉県で家族経営にて行う動物専門のプロダクションです。マスメディアに登場する馬やライオン・チンパンジーなどを飼育しています。主人公の母親は念願であった象を飼うことになります。哲夢は象に対して強い関心を持つようになります。タイの象くんれセンターに入学し当初は象とも友好的な関係を築けず悩んでいたものの、1年半後には象使いになります。象使いとして夢を叶えるも1992年11月に交通事故にて亡くなります。

主題歌のタイトルや歌手は?


映画の主題歌を努めたのは「坂本龍一」さんです。映画の上映後サウンドトラックも発売されました。映画の中の感動的なシーンで流れる坂本龍一さんの美しい音楽は涙腺崩壊になること間違いなしです。作曲はすべて坂本龍一さんが担当していて、オーケストラの録音では映像を見ながら指揮したところ、映像と音楽の素晴らしさに演奏者が涙を流したともいわれるほど音楽性の高い主題歌です。

ロケ地はどこ?


星になった少年のロケ地としてまず、主人公一家に売れ残ったうどんを譲ってくれるうどん屋はもともと浦和にあるフラワー通りの「豆腐屋」です。現在は閉店してしまい存在しないのが残念ですが昔ながらの雰囲気があり素敵なお店でしたね。

また主人公がタイに象使いとして留学したことから、タイのランパーンとチェンマイの中間ほどにある「タイ象保護センター」もロケ地の一つになっています。象のショーや水浴びなど象と触れ合える貴重な場所です。

ここにいけば主人公が象の魅力にはまったのも理解できるかも。また欄バーンには映画のロケ地がたくさんあるので、のんびりとロケ地巡りをするのをおすすめします。

原作はあるの?


映画の原作は「ちび象ランディと星になった少年」になり原作者は坂本小百合さんです。市原ぞうの国の園長でもあり日本人初の象使いだった哲夢さんの意志を受け継いでいます。象がゆったりと過ごせる場所をと考え「勝浦ぞうの楽園」を建設した方です。原作は小学生でも読めるようにふりがな付きで出版され、幅広い年代の方が読んでいます。少年の短い生涯を母親が綴る形で物語が進んでいきます。

出演者の演技・衣装について


主演を努めた柳楽優弥さんは、物語の舞台になったタイへと行って象の訓練センターにて役作りの為に、10日間滞在したそうです。象使いという難しい役どころを演じきった柳楽優弥さんには脱帽です。言葉数こそ少ないものの、眼力のある表現力もあり象使いとして見事に演じきっています。他の出演者についてもベテランの方ばかりなので演技力には申し分ありません。特に少年が象使いになることにこだわった理由を話すシーンでは何回見ても泣けるほどの名シーンです。

ラストや映画全体の考察・解釈


少年と象の絆を描いた作品をいったイメージを持たれることの多い作品ですが、物語自体は淡々とした進み方をしていきます。切なくなるシーンもたくさんありますが、動物がたくさん登場することもあり物語が暗くなることなく見やすい内容になっています。

14歳の思春期の少年ならではの苦悩や、真面目さが描かれていて象使いになるために頑張る姿も印象的でした。もちろんその道は決して甘い物ではなくうまく行かずに苦悩する日々もたくさんあります。ラストが唐突に主人公が交通事故で死んでしまうので、涙なくしては見られません。

動物愛護についても考えらえさせられますし、映画の中で本当に伝えたかったことは主人公が最後の「象の楽園を作る」にあり、最愛の言葉だったのだと思います。ただの泣ける映画ではなくゆっくりと視聴すると考えさせられることも多く、親子の在り方なども考えさせられることがあると感じました。最後の常盤貴子が演じた母の愛も感動します。

監督は誰で、他にどんな作品を作っているか


映画監督でもありドラマ制作のセンターエグゼクティブディレクターとして知られている「河毛 俊作」さんが手がけました。昔の作品でいうと「セーラー服と機関銃」の演出にもかかわっており、トレンディドラマの演出を担っていた存在でもあります。その後「忠臣蔵1/47」ではじめて時代劇の演出に関わりました。星になった少年を担当することになり、自身も「日本一象に詳しい監督になった」と語っています。映像作りのときに雰囲気を大切にしていることもあり、映画全体で伝えたいことを映像からしっかりと表現しています。

監督が主題歌や挿入歌を坂本龍一さんと決めたそうで、その理由を「たまたま同じ年ということもあって、自分のことや作品について理解してくれるのではと思いお願いした」と話していたようです。実績も多くその実力を長年認められている監督です。舞台なども手がけるなど幅広い範囲で活躍する監督としても知られています。

星になった少年は、今までになった本物の象を使い映画を撮影しています。CGではないからこその臨場感もありますし、実話に基づき作成した映画であることを表現できています。その分撮影は大変だった部分も多くあると思いますが、柳楽優弥さんの素晴らしい演技やその脇を固めた出演者も演技派の人ばかりで思わず見入ってしまう作品です。何か考えたいときや感動したいとき、星になった少年を見て泣けない人はいないはずです。